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離職率0は離職者0という意味ではない!?

2018/03/19

こんにちは。

最近よくお目にかけます。飯田事務所の前嶋です。

今日は皆様に一つ、びっくりする情報をご提供します。

皆様は、「離職率」という言葉をご存知ですか?

知っているよ!馬鹿にしないで!!というお声が聞こえてきそうですね。

昨今ニュースでも会話でも飛び出してくるこの「離職率」という言葉。

では、「離職率」の意味を説明してみてください。

ふむふむ、「離職した人の割合」?

じつはこれだと半分正解で半分間違いの解答になってしまうのです!

離職率ってそもそも何?

皆様驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、実は前嶋も飯田事務所に勤める前まではこの答えで正解だと思っておりました。

でも皆様考えてください。

政府は本当に全ての企業の全ての従業員数を把握することができていると思いますか?

本当に離職された方の人数全てを把握できていると思いますか?

そうです。いかに文明が発達し、IT化が進んでも、そんなことまだ政府でもできません。

じゃあ、離職率って誰が離職した割合なのか?

それは雇用保険に入っている労働者が離職した割合なのです。

離職率0≠離職した人0

政府でもさすがに全ての企業の全ての労働者数を把握することはできません。

政府ができるのは政府に届出を出している労働者の人数だけ、つまり雇用保険加入者数だけなのです。

つきましては離職率0を言い換えると、「雇用保険に入っている従業員が離職した割合が0」という意味です。

裏を返せば「雇用保険に入っていない従業員が何人辞めていても、雇用保険に入っている人が辞めなければ0」という数字なのです。

こう考えると、離職率0だからといってホワイト企業とは限らないことが見えてきます。

政府は時々、助成金の支給要件にこの「離職率」を下げることを条件に入れたりするのですが、前嶋はこの要件を見るたびに考えるのです。

雇用保険に入っている従業員は大事にして、雇用保険に入っていない従業員は冷遇する、という事業主様が出ても仕方ないんじゃないか?と。

離職率の増減ばかりにとらわれてしまうと、そういう事業主様が出てきてしまっても政府は何も言えないのです。

本当の意味での「離職率0」を目指そう

ここで冒頭に戻ってくるのですが、「離職率」という言葉の意味としては「離職した人の割合」だけでは不十分です。

ですが、「離職率0」と聞いて「離職した人が0」と思い浮かべる皆様の感覚が間違っていると、前嶋は言いたくないのです。

本当に一番いいのは資格の有無関係なく、どんな立場の人も辞めないで、元気に生き生きと働けることです。

皆様が「離職した人0」という意味で「離職率0を目指そう!」と奮起することを応援したいです。

本当の意味とは違うかもしれないけれど、みんなが元気で生き生きと働き、その結果誰も辞めなければ、本当に「離職率0」になりますから。

なので今日も「離職率0」を目指して、前嶋も自分の仕事を頑張ります。