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錯誤の連鎖を避けよ、しからば敗者ならざるなり

2020/09/07

コンビナート

皆さんこんにちは。

7月8月、中小企業診断士試験と税理士試験を受験し、試験続きのため、“どのように勉強をしどのようにすれば自分のポテンシャルを高めていくことができるのか”を最近の課題にしている所長の飯田保夫です。自分の身をもって実験台とするこの課題探索をこのまま続け、自ら能力を高められるところまで高めていきたいと真剣に考えています。

若い時にこうした思考の取組に気がつきたかったものです。

自分のポテンシャルを高める上では工夫が必要であると感じ始めています。
私の工夫点として、近頃意識づけしていますのが 小刻みに“積極的休憩”を取る ようにすることです。

“積極的休憩”とは、私の定義として、脳の思考を停止することまたは強引に別の視界に切り替えることであり、目の前の作業を強制中断し、3分程度の瞑想を行ったり、シャワーを浴びたりするなどして、何も考えない空白の時間を注入するか、今考えていることから強制的に離れるようにするという休憩の取り方です。

こうした強制中断を入れる肉体的動作として、目を閉じる というのが、そうした思考を分断し強制終了できるスイッチなのではないかと思うのです。

さて
こうした積極的休憩のレパートリーの一つに、私は浴槽に浸かりながら読書をすることを習慣としています。


時間にして、そうだなぁ、1時間程度ですかね。


読みたい本を持って浴室に入り、浴槽にふたを被せ、頭と手だけ出るようにした状態で、ふたの上に肘をつき本を読むのです。
業務上の書籍は次々に電子化している私ですが、風呂の中では紙の本でないとなりません。数日もすれば読み進めている本がカピカピになるくらいですから、電子書籍では壊れてしまうでしょう。
氷を入れたコップも持ち運び、冷たい飲み物をグイっとやりながら浴槽の中で本を読むのです。


土曜や日曜の午前であって、ほどほどに天気が良い日などは最高ですね。


『失敗の本質-日本軍の組織論的研究-』(中公文庫 野中郁次郎他)
久しぶりに書棚から取り出して読み返しています。

ミッドウェー海戦は様々な作品が生まれ、それぞれの角度からの情景描写がされていますが、それらを拝聴するたびに、
「今年こそは索敵機が遅れずに発艦するのではないか」
「今年こそは魚雷転装せずにそのまま発艦するのではないかな」等、

「今年こそは」勝敗が逆転するかもしれないという期待感を持って拝聴していることもしばしばあります。

改めてこの『失敗の本質』を読み返してみたのですが、
戦いには錯誤が生まれるのが常であり、その錯誤が連続してしまうことや避けられない錯誤の創生をいかに予め取り除く対策を施して来たかが勝敗を決するものとあります。

戦略的観点で申せば、戦力の逐次投入はミスリードの最たるものでありますが、こと、このミッドウェー海戦においては、だらだらと続くアメリカ軍の非計画的攻撃が、南雲機動部隊の上空の防御を空けてしまうという錯誤が生じさせたともあります。
暗号を解読されていても、それだけで雌雄が決するものでもなく、火力戦力差で申せば、アメリカ軍側の劣勢だったそうです。それでも、日本側の歴史的大敗に繋がってしまったのです。

「勝負はやってみなきゃ分からん」
しかし、負ける側には錯誤を拭う努力が足りなかったということを歴史が示すところであります。
戦いは錯誤の連続であって、それらをどれだけ遠ざけるか消去できるかできた方が、結果的に勝てるということですね。

よし
こうしたメタファー的な教訓も能力や脳力を活かすために、どのように取り込んでいけば良いか、また風呂に浸かりながら考えてみようかな。

(錯誤を拭う努力をしたのであれば)
「勝負はやってみなきゃ分からん」のです。

資格試験はそうした訓練を体感できる良いシステムだと思います。

書いた人
飯田 保夫

社会保険労務士飯田事務所 所長。1981 年埼玉県生まれ。信州大学経済学部卒業、埼玉大学大学院経営管理者養成コース修了。法人の社会保険・ 労務管理支援のほかに、補助金や助成金を活用した経営改善の専門家として、首都圏を範囲に活動。役職:一般社団法人 日本介護福祉支援機構 監事など