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仕事の”速さ”とは何かを問う

2024/06/27

松尾芭蕉_スモールサイズ


皆さんこんにちは。


やはり定期更新がままならずこのブログのコアなファンを一喜一憂させている所長の飯田です。

最近はLady Gagaの『Just dance』を聴きながら軽快に高速道路を走っています。
最左側車線でトラックの後ろを追従しながら。
梅雨入りの時期が例年になく大分「遅いな」と感じていたところ、今回のテーマは「速度」、業務の速度について触れてみたいと思います。


さて
“仕事が速い人”
このフレーズに皆さんはどのようなイメージを描かれるでしょうか。

処理速度が速くて、何でもサクサクこなしてしまう超人的な人も極まれにいらっしゃいますよね。
しかしながら、私を含めて大多数は一般人で構成される地球です。
そうした我々一般人が思う仕事の“速さ”に対する認識の誤解が生じていることがあると感じます。


昨今、周りを見渡してみますと

・ただ処理業務において早く処理できているだけ
・そもそも処理系の仕事だけを選別している
・思考を要する業務を積極的に避ける

単なる“処理の速さ”が“仕事の速さ”と映ってしまっている現象が垣間見られるように思えるのです。テクノロジーの趨勢の陰に人間の作業処理が速くなったという勘違いするような誘引があるのかもしれません。何よりも速いことが善いことである、という価値基準が浸透していってしまっている節もあるのかなと思う所です。


速いこと=善 
遅いこと=悪

というような構図が作られがちです。


無論、意味も無く遅いことは論外ですし、遅いとしても途中で進捗を示すあるいは関係各位が共有して分かるようにしておくということは、速度に対する価値基準の衝突を避ける上では有効でしょう。


手が止まっている仕事も仕事として進捗していることがあります。

但し、自分の脳内の領域からアウトプットをしなければ評価はされませんし、空想の絵で終わらせてしまっては成果としては何も見えませんから、やはり評価はされれないでしょう。

テクノロジーと速度の真っ向勝負しても一般人では勝ち目がありません。
処理系の仕事を選別している時間が長いと、早々にAIに取って代わられてしまうというのは、
「将来無くなる仕事~」のような特集で度々目にするところです。
しかしながら、そのような警鐘がされているにも関わらず、知らず知らずのうちにコンピュータとの速さ勝負での仕事観が成り立ちがちです。

速さ×質

今後の将来の仕事像を考えながら、キーボードをパチパチ打っている私です。



写真は新白河駅前に立つ松尾芭蕉の銅像です。
「行こうかなどうしようかな」
と迷っていた彼も、白河の関所にたどり着いたら「行ってみよう」と気持ちの向き先と速度が切り替わったそうですよ。

私にとっては 次回のブログを書くまでの時間の過ぎゆく様が 
月日は百代の過客にして を感じるところであります。

書いた人
飯田 保夫

社会保険労務士飯田事務所 所長。1981 年埼玉県生まれ。信州大学経済学部卒業、埼玉大学大学院経営管理者養成コース修了。法人の社会保険・ 労務管理支援のほかに、補助金や助成金を活用した経営改善の専門家として、首都圏を範囲に活動。役職:一般社団法人 日本介護福祉支援機構 監事など