2018/10/29
こんにちは!飯田事務所の佐川です。
先日館林のお客様訪問の折、ちょっと足をのばして飯田、前嶋、私の3人で日清製粉の「製粉ミュージアム」を見学しました。
日清製粉。皆さんがよくご存じのあの「小麦粉」の会社です。
この「製粉ミュージアム」は創業の地、館林駅西口に隣接する新しい博物館です。平日の午前中ということもあり見学者は私たち3人のみで、じっくり見学することができました。
新館では製粉機械の展示や最新の映像機器を使って、原材料や製粉工程などが学べます。
渡り廊下でつながった本館は創業時より事務所として使われていた木造の洋館です。高い天井の四隅には装飾がなされ、アンティークな照明がありました。こちらは日清製粉の歴史を語るスペースです。
目を引いたのは分厚い総勘定元帳でした。ペン先をインク壺につけながら一字一字丁寧に記入されたものと想像できます。
工場の日報のようなもの、社内の会議録などが展示されていました。
玉音放送の昭和20年8月15日から数日後には、既に会社の新しい体制を通達する文書もありました。時代の変化に素早く対応する機敏さに驚かされました。
これらはまさに貴重な歴史資料です。
私が社会人になった頃はまだ手書きの帳簿が使われていました。会社に初めて会計ソフトを導入する際にも立ち会った経験があります。新しいパソコンにより会計処理がいかに早く効率よく行われるようになったかを実感したものでした。
今やIT化により、かつての煩雑な事務作業から解放されています。
しかしながらパソコンでコピー、ペースト、削除が簡単に出来るがゆえに、記録することの大切さが薄れてきているように思います。
自分たちの都合の良いように文書を改ざんして公の場に出す、なんて事、この前どこかでありましたね。
先人達が長大な時間をかけて後世に残してきた記録文書が物語るものを、私たちはもう一度考え直さなければなりません。